真空に浮かぶ月を誘惑して膝に座らせ
誰も触れたことのない冷たい首筋にくちづけを
月の漏らした吐息を耳に
はだかの背に指をすべらせる
住宅街のまんなかの
薄暗い公園のまんなかで
月は私のものになる
あきらめたように目を閉じる
冷たい月は溶けて流れて
水たまりに浮かんで震えて
発熱する私の手を濡らす
だが光の軍隊は東から行進してくる
彼らは正しさを振りかざす
私の月は薄いヴェールに身を隠す
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